FULL LENGTH
水無田気流
超えをだせ、といわれたので
がんばってみました
ここでは、
あるいているとあなにおちるので
さんだんとび ぷらす わーぷ
がへーきんてき
などーさになります
ぼくたちは
はしっているだけでは
しょーきょされるので
とびつづけな、け、ればなりません
ところで
わいているのはなんの
請えをだせ、といわれたので
だしてみました
「いらっしゃいませ」
まちがえました
「りょうてをあたまのうえでくんでひざまづけ」
でした
よびかけるとひとは
とまることもありますが
とまらないこともおおく
いえ
たいていは
とまらず
きこえず
かんしんをもちません
そのばあい
と
ぼくたちは
つねにせつぞくされた
です
超えにだして
文字をよみます
ここにあらわれました
いどうするいせきです
「ワタシノイノチニアナタハシハラエ」
どうやらたんなるせーきゅーしょという
ものだったらしいです
「フレンゾクナタチイキキョジュウヲカイショウセヨ」
どうやらたんなるつーこくしょという
ものだったらしいです
「アナタノイタミヲコウテイシマスシネ」
これはなんでしょうか
かいこつーちというものらしいと
ところで
わいているのはなんの
初出『現代詩手帖』2009年8月号、連載詩「FULL L(ふるえる)」より
















ひらがなの多用が幼稚な感じがしなかった。感想は非常に物質的な感想を強く持ちましたが、これから末永く付き合って行きたい作品だと思いました。