抒情小曲集
(
ショート・ピース
)
高塚謙太郎
(No1)
ドーターのひきたおしを待ちどおして
やってくるの緑色の水平を越え
あたりは水がゆたかな
ゆたかな水辺の
今から静かな球気を掌でまるく額にして
道しるべから水につかっていく
あの夕べの照りはえたシルエットが遠く
気遠く
ひとつのくちびるがはじけると
またくちびるがはずむ
水を境にあちらとこちらに
一歩がむすび
ふっている腕が枯れていく
声をあげていたドーター
※「
抒情小曲集
(
ショート・ピース
)
」という名の下に、今後随所でこの手の詩片を提出していきます。とりあえず適当にナンバリングしておきますが、今回がその一つ目ということになります。
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六本木一本勝負
,
六本木一本勝負【2010年5月】
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高塚 謙太郎
(たかつか けんたろう)
1974年、ブラジル・サンパウロ生まれ
大阪在住
「詩学」「現代詩手帖」「ユリイカ」投稿欄を経て現在にいたる
第1詩集『さよならニッポン』(思潮社)
詩誌「ウルトラ」同人
ネット詩誌「四囲(she)」同人
個人詩誌「厩」主宰
(6 票4.17)
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