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光線野郎 二十八

及川俊哉



我は一条の太陽光線にして、
いずれ宇宙に飛び去るなり。

我は一条の、
屈折し、
遷移し、
回折し、
凝集せる太陽光線なり。
(物質色スペクトラムのある波長λの一部)

我は太陽光線により認識し、
太陽光線の育むものを喰らうなり。
太陽光線の暖める水の循環が、
我が身体を流るるなり。
億年以前、光線の貫ける小細胞が、
現在繁茂する、土壌の上で、
我がそを食みたれば、
我は本来光線なり。

我は光線。
我が身体は光線。
我が思考は光線。
我が生命は光線。
我が祖は光線にしあれば、
まいて我が児孫をや。

我は光線。
我が一生は一条の光芒なり。




及川 俊哉(おいかわ しゅんや)
1975年岩手県生まれ。現在は福島県在住。
2005年、12月23日、は東京駅「銀の鈴」前で突如として「ウルトラ」2代目編集長に任命され、現在に至る。
2009年 詩集『ハワイアン弁財天』(思潮社)発表。

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