白絶
水無田気流
共鳴箱は これから
アマツブの視界から
逆流する胞子群
私たちは、このはじまりからいつも
無謀にはみだしていく
水びたしの言葉が
呼吸に還る線上
時はやがて生へとのぼりつめていく
オンとオンのあいだ
生存がシタタリ落ちる
一滴、君の画フルエ
ひなたの明差にくらまぬように
よあけの音叉におくれぬように
私たちは、この消失からいつも
無謀に延長していく
陽が騒ぐ地点で
白昼 風景をひたす真空
生はやがて時へとのぼりつめていく
センとセンのあいだを
媒介する時魚
境域に羊
追うものも
追われるものも―――――――――
仮定風景
ゼンとゼンのあいだを
木星が通過する
私たちは
無謀な延長をクリカエシ
暗箱から発して この
響派に還る
派生風景
シロタヘノ
雲に溶ケルハ
明度の
線
初出『現代詩手帖』2009年2月号、連載詩「FULL L(ふるえる)」より















