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風が編んだ吊り橋

竹浪明


風が編んだ吊り橋で
僕らは出逢った。
立ち尽くす僕の前に
君は軽々と舞い跳んだ。
瞳の中に花が満ち
太陽は光を残してどこかに隠れた。
ふたりの足の下を
街が轟々と流れていった。

風が編んだ吊り橋を
僕らは幾度も渡った。
さえずりにからかわれ
滝のしぶきを浴びながら。
空の隅にいつまでも消えない虹の塔も
肌を刺す響きに砕け散る。
笑い声がこだました後に
聞こえるのは風の中の鼓動ばかり。

風が編んだ吊り橋は
思い出の終わりにほどけてしまう。
ふと目をそらした隙に
見えない綻びを落葉が切り広げる。
不用意な注意のし合いが
足並みを乱し滑らせる。
手を離したふたりの間を
街が轟々と流れていった。

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竹浪 明 (たけなみ あきら)
http://takenamiakira.jp
映像作家・文筆家・東京造形大学映画専攻非常勤講師。
「蘭賞」(俳句)、「平間至写真賞優秀賞」「文芸社ビジュアルアート社長賞」他受賞。
俳句×写真集『恐竜×ヴィーナス=17文字』(文芸社)、 写真集『象と大樹と子供たち』(角川学芸出版・収録写真によるTシャツが「赤十字グッズ」に)他。
監督映画『のら暦*ねこ休みネコ遊ビ*』(UPLINK)他。

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