きょう配布されたのは、しんぴん高濃度酸素缶
と、春に孵化よていの
減築された、よこのび反転ユニバーサル校舎のかげはきらい
(じゃたてのびはすき? しらない)
研磨機が、がりがり
このおとはすき
(じゃねこがたはどう? ばかじゃん)
じっけんとじっせんはいつもいっしょで
あたしたちは、もういきているのかいかされてるのか
(どっちもどっちでどうでもいいんだけど)
ねえ、
さぎょうがおわったらしぬってほんと?
(どっちもどっちでどうでもいいから)
たとえば、きょうも
太陽は、さんさんと
なわけなくって、じくじくとさしてる
とかいうことを。
あげてよ、しらない、いらない? いらないならちょうだい?
なわけなくって、いるいる、いるしそとみて、ほら。
ほら。
日々落下するのはもちろんきもちとかじゃなくって、うふふ
さっき追撃したひとがたのとりもしくはとりがたのひとっぽい
なにか―――――――――――――――――――――――――
「
「
点メツする文字という第五層ではっくつされた遺物は
そんなことを波形でまいにちひからせて
あたしたちはおもしろがってつついたりしてみたけれど
それはあまり意味がなく
なわけなくって、しれいされつつしれいして
こわしててっきょしてざまーねえな、した。
ことばってなに? しらない
たぶん
こんなふうにわらったりたてついたりひねくったり
しながらくるくるまわったりからまったりしないってこと?
そうかも。
あたしたちはまだひつようなものやけんりあるものを、
まだなにももらっていないなにそれいま受心(れしーぶ)したでも
けんりってなにしらないなにそれうるさい
ねえみてまた、
ふるえる。
「
「
この波形はふるえるのやめない
あたしであんたであんたたち、あんたたちであたし
じゃなくって、ふるえている
ふるえている
ふるえている
ひとりで
ひとりってなにしらないしらないけどしったしらないなにそれ
なにそれ、なにそれ、なにそれ。
こわい?
こわくない?
初出『現代詩手帖』2009年6月号、連載詩「FULL L(ふるえる)」より
ソーラー・ブック増補改訂版
水無田気流
水無田 気流(みなした きりう)
1970、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
現在、東京工業大学世界文明センター・フェロー。
2006年、第1詩集『音速平和』(2005年、思潮社)で第11回中原中也賞受賞。
2008年、第2詩集『Z境』(2008年、思潮社)で第49回晩翠賞受賞。
評論に『黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』(2008年、光文社新書)。
URL:http://blue.sakura.ne.jp/~intermezzo









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